ピレリ スーパー耐久シリーズ 2020 第2戦 スポーツランドSUGO レースレポート

【ピレリ スーパー耐久シリーズ 2020 第2戦 スポーツランドSUGO大会 参戦報告】

10月9日(金)~10月10日(土)、スポーツランドSUGO(宮城県)にて ピレリ スーパー耐久シリーズ 2020 スポーツランドSUGO大会が開催されました。

456 AVANTECH racing team は、橋本陸 / 太田達也 / 草野貴哉 の布陣で参戦いたしました。


■10/19 専有走行(1時間 / 2回)

ハーフウェットから徐々にドライコンディションへと路面状況が回復して行く 専有走行1本目。
完全にドライコンディションとなった走行2本目ともに、クラストップタイムを記録する事が出来ました。
決勝レースでのパフォーマンスを重視して、両走行枠ともにNeWタイヤを敢えて使用せず、より実践的な走行メニューを消化しつつ、トップタイムで終えられた事は手応えを感じると同時に、新規チームとして、とても自信に繋がりました。


■10/20 予選(A/B/C-Dドライバー別、15分間)
時折激しく降り頻るウェットコンディションの元、はじまりました。
Aドライバー予選を担当した橋本 陸 選手は、序盤から積極的はドライビングでセッション中盤にトップタイムを記録。
2番手に0.3秒差をつける好タイムで、クラス1番手で予選を終えました。
Bドライバー予選を担当した 太田達也 選手も橋本選手同様、コースイン直後からタイムアタックを開始。
しかし、ラップタイム計測2周目を終えた直後に、エンジン不調を訴え、コース上にマシンを止めてしまいます。
幸運にもエンジンの再始動が叶い、予選に復帰する事は出来ましたが、セッション後半に雨脚が強くなった事もあり、ベストタイムを更新する事が出来ず、クラス6番手タイムに留まりました。
エンジン不調は、チーム内での情報伝達不足によるものが原因であり、不完全燃焼な走行となりました。
続くCドライバー予選は草野貴哉が担当。チーム内で最も走行経験が浅い為、習熟走行も含めた連続走行を行った結果、クラス4番手の好タイムで予選を終える事が出来ました。
A-Bドライバーの合算タイムにより、決勝レースは2番手グリッドよりスタートする事が決定しました。


■10/20 決勝レース(3時間耐久レース)
天気予報とは裏腹に雨脚が弱まる事はなく、ヘビーウェットコンディションで迎えた決勝レース。
スタートドライバーは 橋本陸が担当。
レース序盤より攻めのドライビングでクラストップのマシンに1秒以内で食らいついて行くレース展開。
開始20分を経過する頃、満を持したパッシングでクラストップに浮上。
雨脚が徐々に強まって行く難しい路面コンディションの中、1時間20分経過時点でもクラストップを守り続ける力走を見せます。
しかし、ドライバー交代を間近に控えた頃、後方を走るクラス2番手のマシンとのバトルの最中、最終コーナーでマシン同士が接触するアクシデントが発生。
スピンアウトしながらコースアウトを喫し、クラス6番手まで後退しますが、無事に自走でレースに復帰。
このアクシデントが原因により、直後にセーフティーカーが導入されます。
接触によるマシンダメージのチェックに加え、セーフティーカー導入中に、橋本陸から草野貴哉、そして太田達也へとドライバー交代を終えて、ピットイン義務回数をクリア。レース後半戦に向けて順位挽回の作戦を実行いたしまた。
しかし、太田達也がハイペースで追い上げを開始した頃、『セーフティーカー導入中のコースアウト』を喫した事による、ピットストップ10秒のペナルティーが掲示される事に。
迅速にペナルティーを消化し、クラス13位でレースに復帰。
この時点で優勝戦線からは大きく脱落してしまう事となってしまいましたが、太田達也はレースを諦める事なくハイペースで追い上げ、最終ラップにファステストラップを更新する熱走を見せ、クラス5番手まで順位を上げ、3時間レースのチェッカーを受けました。
※Bドライバー予選での赤旗提示、決勝レース中のセーフティーカ導入中のコースアウトにより、多数の方々にご迷惑をおかけしてしまい、誠に申し訳ございませんでした。
再発防止に向け責任をもって、ドライバー教育に努めて参ります。


■高崎保浩(チーム代表/監督)
表彰台はおろか、クラス優勝も現実味を帯びていた今大会。
然るべき順位でチェッカーを受けることが出来なかった事は誠に遺憾であり、この結果は、個人単位ではなく、チーム全体の責任だと痛感しております。

参戦2戦目の新規チームではありますが、速く走ると言う、勝利に必要なファクターは充分に満たしています。
そう言った意味では、自信になった事は確かです。

このスピードを結果に結びつけるべく、反省と改善を繰り返し、強くて速いレースを披露できるよう、チーム一丸となり、今大会の経験を成長のキッカケに変えたいと思います

■永原達也(チーフメカニック)
チーム的にもマシン的にも、得意な印象があるSUGO戦。
ドライバーからの的確なコメントで練習走行からマシンの調整が進み2回の専有走行共にクラストップで終えることができました。
予選もBドライバー予選時にトラブルがあったもののクラス2番手。
決勝レースは他チームとの接触やペナルティの消化で大きく順位を落としてしまいましたが粘り強い走りとミスの無いピット作業でクラス5位でチェッカーを受けました。
正直この結果は残念でありませんがこれもレース。
次回はチームのホームコースの岡山、しっかり結果を残せる様にチーム全員で精進致します。
引き続き応援宜しくお願い致します。

■橋本 陸(Aドライバー)
(決勝レース)(SC中に自分のミスによりオーバーランしてしまい、後々ペナルティストップ10秒を課せられてしまう原因を作ってしまいました。
ご迷惑をおかけしました皆様、誠に申し訳ございません。
今回の決勝レース中の反省を必ずや活かし、強くて速いレースをお見せできるよう、全力で努力して参ります。

■太田 達也(Bドライバー)
前回の富士24時間の時よりマシンのセッティングがより進み、自信をもってマシンをコントロール出来る様になったので予選、決勝に向けてチームの雰囲気も上々でした。
Bドライバーの予選では計測3周目にエンジンが止まってしまい、ポールを狙えるセクタータイムを出していたので、とても残念なのと同時に赤旗の原因になってしまい関係者の皆様に申し訳なく思います。
その後、幸いにもエンジンが始動できインターバルが短いなかCドライバーの予選に繋げたのが不幸中の幸いでした。
その様な事がありながらも、橋本選手のスーパーアタックがあったお陰で、予選2番手になれたので感謝です。
決勝は、アクシデントにより後方に落ちてしましたが上位が前方に見える位置に居たので、1台1台集中して抜いていきました。
途中で10秒ストップのペナルティを消化しなければならず、再度最下位付近まで落ちましたが、また全力で追い上げを開始して最終的には5番手まで追い上げする事が出来ました。
富士、SUGOと自分自身は追い上げのレースになり、トップグループで走れなかった事は残念でしたが、レースウィークを通じてマシンのセッティング面などでチームに貢献出来たと思うので、また次戦以降繋げて行ければと思います。
スポンサー様やチームや応援して下さる皆さん、速さを結果に結びつけれず申し訳ありません。また次戦以降変わらず応援よろしくお願いします!

■草野 貴哉(Cドライバー)
自分自身SUGOが6年ぶりで、ドライ、ウェットと目まぐるしく変わるコンディションに翻弄されてしまい、慣れるまでに時間がかかってしまいました。
今回の決勝ではチームの作戦により走る時間が少なく、ピットからレースを見守る時間が多かったですが、その中でも自分の足りないところや、改善点など見つけることができ収穫の多いレースとなりました。
今回の経験を今後のレース活動に活かしていきたいと思います。
応援ありがとうございました。


次回大会は、10月31日(土)~11月1日(日)に岡山国際サーキット(岡山県)で開催されます。
変わらぬご声援の程、よろしくお願い申し上げます。

レースリザルトは下記からご確認下さい(PDF)
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